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月刊ヒーローズという謎の安いコンビニ雑誌が色々凄すぎた

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セブンイレブンの雑誌コーナーで一度は見かけたことあるはず

月刊ヒーローズ。

200円と激安なのに分厚く(600ページ以上)、読み応えありそうだけどそれだけ安くて採算取れてるのか?と思いながらも手に取ったことがなかった謎過ぎる雑誌です。

読んでみたらウルトラマンや仮面ライダー、島本和彦など面白い作品、作画も綺麗な漫画家ばかりで凄い雑誌でした。他の本と比較計算してもどう考えてもお得。

知名度的には抜群に高いはず。。でも中身を知らないって人が案外多いと思うので、安い理由やわかったことやおすすめ単行本などまとめてみました。

月刊ヒーローズとはなんなのか

2011年11月1日に創刊の月刊青年漫画雑誌。200円

あまり知られていませんが漫画雑誌は次々と新しく発行され、不況な出版業界の荒波にさらされて3ヶ月~1年ぐらいで廃刊。または老舗もWebに移行することが増える中で数年も生き残っているのは人気な証。

雑誌コーナーで頻繁に見かけても本屋にはひとつたりとも売ってない。タイトル通りのヒーロー系の本であるならばむしろ本屋の端っこあたりで出ていてもおかしくないはず。その理由は

セブンイレブン限定。パチンコ屋限定。

考えてみればコンビニといってもセブンイレブン以外で全く見たことがないのにはそういう理由がありました。

圧倒的攻めた戦略。

小学館クリエイティブとフィールズ

発行している会社は株式会社ヒーローズですが運営元は小学館とフィールズとの合同会社。雑誌編集が週刊少年サンデーやビックコミックでお馴染みの小学館だったとはどおりで作画が綺麗過ぎると思いました。

新たな雑誌ってなると会社や人脈のパイプで作家の質を決定するといっても過言ではないだけに漫画のクオリティの高さはここにあった。謎とか言ってすみませんでした。

フィールズはパチンコ機・パチスロ機の全国パチンコ店の販売をしているところ。てっきりセブンと小学館かと思ってましたがパチンコ屋も含まれてるのは元々ここからきていました。

安い理由はどこにあるのか

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200円って書いてあるから税抜きぐらいしてくるのかな?と思ったら本体は185円で税込み200円。

ページ数は600越えで紙の質も青年誌の上質な用紙。少年誌は500ページ前後で価格抑えるために安いインクや紙を使用しても250円前後。

どう考えても採算が取れているようには思えない。元々雑誌で採算取れてる会社なんてないだろうけどいくらなんでも型破りすぎる。

何故安いのか

雑誌の値段はどこで決まっているのか?と考えてみました。販売店、雑誌社、物流、作者の四つだと思います。販売店、雑誌社は規模によって変わるとしても基本は同じだと言えます。

作者

ジャンプの原稿料を仮に1ページ1万2000円として総ページ数500ページとするならば。(新人が1ページ9000円)

500ページ×1万2000円=600万円。

ジャンプは大体去年平均223万部なので単純計算して200万×250円

600万円/5億円×100=1.2%

大手になると作家の原稿料なんて微々たる物だということがわかります。

極端な例になったので月刊ヒーローズの発行部数だったらどれくらいの割合になるのか。日本雑誌協会には載っていませんでした。

セブンイレブンには大体2冊~4冊はあるのでセブンの店舗数から逆算してみます。

セブンの店舗数:19422店(2017年時点)

これにパチンコ屋も含めると計算上4万部以上発行されていることは間違いないでしょう。

出版:4万部×200円

原稿料:600ページ×1万2000円=720万円

720万円/800万円×100=90%

赤字すぎる。仮に10万部発行していたとしても

720万円/2000万円×100=36%

・・・無理がある。ここに販売店や雑誌社の取り分考えたらほぼ赤字でしょう。

まあ、雑誌で利益だそうなんて会社はほとんどないので多分どうでもいいことなのかもしれません。実際には税とかの関係上作家の割合はもっと高いはずです。

物流コスト安い

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雑誌社が本屋やコンビニに販売する方式から考えて、物流のコストがそこそこ高そうです。

いちいち小さい本屋から大きい本屋まで色んなところで販売してもらうための販路を探して・・・週刊少年サンデーみたいにコンビニで売れなかったら取り扱い部数が少し下がって毎回発行部数が変動して大変。

それに比べて、月刊ヒーローズはセブンイレブンとパチンコ屋の独占なので出版的には売れ残りが0。月刊誌だから1ヶ月置いといて売れればOK。元々安いから仕入れもそんなに高くないから廃棄もそんなに大変じゃないはず。

発行部数の安定は最強。

なんというWinWin戦法。

それとは別に長くやれているのはヒット作が多いから。

ヒーロー系人気作品の漫画版新作が豪華

20代、30代~には嬉しい漫画ばかり。

ULTRAMAN

ULTRAMAN1(ヒーローズコミックス)

初代ウルトラマンであった早田進の息子・早田進次郎。彼は、父の身体に残っていたウルトラマン因子による影響で、 生まれながらに特殊な能力を持っていた。平和と思えていた早田親子の生活は、突然仕向けられた敵の攻撃によって一変。 進次郎は、抗えない運命に巻き込まれていく…

大胆アレンジがかっこよすぎる。実は1巻は読んだことあります。とにかく作画が綺麗すぎてヤバイです。青年誌だけに大人向けのウルトラマンって感じで戦闘シーンのこだわりっぷり。これが小学館の力なのか・・・作家の力ですけどね。

 仮面ライダークウガ

仮面ライダークウガ1(ヒーローズコミックス)

「平成仮面ライダー」シリーズの第一作として、以降のライダーシリーズの確固たる礎となった 『仮面ライダークウガ』を、新たな地平を目指すべく新生&新創出!

よくこのふたつの版権取れたなと思うくらい豪華な雑誌。他にもアトムとかグレンラガンなどオリジナル要素満載のコミカライズをしているので昔好きだった作品が新たに登場!みたいな感じです。

アニメ化決定作品もある

アトム ザ・ビギニング

原因不明の大災害に見舞われた近未来の日本。それから5年後、復興が進む日本のとある大学に、ロボット開発にすべてを懸ける2人の若き研究者の姿があった──。 “ゆうきまさみ”דカサハラテツロー”という、ロボット漫画を描き続けてきた2人が新解釈で描く、永遠のヒーロー“鉄腕アトム”誕生までの物語がいよいよ開幕!!

コンセプトワークス:ゆうきまさみ、漫画:カサハラテツロー

2017年4月からアニメ化するアトム誕生秘話な物語。なんといっても驚きなのがお茶の水 博志(お茶の水博士)が大学院生で若くて一般人の頭身になっている。 なんだかニヤニヤしてしまいます。実際アトムをそれほど知らないけど名前知ってて興味ある人でも楽しめるはず。

キリングバイツ

冴えない青年・野本は、謎の少女・瞳と出会い、とある廃棄場へと連れてこられる。 行き場のないモノが集められたそこでは、人の頭脳と獣の力を併せ持つ「獣人」達による、 凄惨な賭け試合が行われていた――。 ぶつかり合う牙と牙、剥き出された野性、渦巻く欲望と狂気。 その戦いの名は「牙闘(キリングバイツ)」――!!

こちらはアニメ化が決定してまもないのでいつ放送になるか続報を待つのみ。

ケモノ系バトル漫画ってありそうであんまりなかったジャンルです。(人気作品が単純に少ない。)

まとめ

特化した雑誌で安定した発行部数と人気作品ありと普通の雑誌とはまた違うビジネススタイル?今後こういうのが出版業界で生き残っていくのかもしれませんね。Webもいいけどやっぱり雑誌でも読みたいですし。

ちなみに記事を書くとき偶然、雑誌のヤテラ対ホノオって漫画に

版権モノが調子良い中であえて自力のオリジナルヒーローでがんばっている・・・あの先生が!!

という文章みてからULTRAMANが累計で200万部突破した情報を知って、実は人気雑誌だと驚きました。案外私が知らなかっただけでみんなは読んでる?

私の一番のおすすめは雑誌を知ったきっかけでもある島本先生のヒーローカンパニーです。