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ワールドトリガーの人気の秘密がわかったので面白い所を考察

ワートリ面白かった!

週刊少年ジャンプで連載されている人気漫画・ワールドトリガー(著:葦原大介)。70話ぐらいしか連載されていないにもかかわらず日曜日朝枠でアニメ化して1年半以上も続いた異色の作品。

本誌で猛プッシュされ続けて、現在も人気を維持する至高の漫画にもかかわらず・・・

読んでいない人の大多数が感じていることがあると思います。

なんで人気なのか全然わからない

私も読むまでは理解できませんでした。

今回は全巻一気読みした私があらすじや感想を紹介しながら、面白さについて考察していこうと思います。

とある読む前の私

まず、ワールドトリガーを受け入れていなかった私の率直な意見を紹介します。

絵が子どもっぽい

ブリーチ、アイシールド21、銀魂世代の私にとっては等身が低めな作品です。

SFに魅力を感じない

今の漫画作品の主流にSFやファンタジーは減少している。元々大ヒットするSFやファンタジーは滅多にない。アニメも日常系が増えているばかりに、イメージの問題ですけどガチガチのSF作品少ない

こうなったのは・・・SFやファンタジーはハズレが多すぎるからだと思います。結果、ハズレだと思っていたワートリを読書の対象外にしていました。

上記二つが悪い意味で作用して読めませんでした。

主人公普通過ぎ

私は主人公が三雲修だと思っていました。1話でメインだったのでつい。

ここ数年の漫画は主人公が弱い。キャラも弱いってのもありますが、物理的に弱いキャラが多くみられます。いわゆる「俺つえー!」漫画が飽きられはじめたので普通キャラが増えたのだと思います。

主人公が強すぎて面白くない。カッコいいだけでは面白くない時代に突入したのでしょう。私も「俺つえー」は好きではないですが、個性的で強い主人公のほうが好きです。

さて、ここまで1話&立ち読みでたまに読んだ際の意見を書きました。

読後の私・・・

違う、全然違う!この漫画勘違いされている!

というわけで書きます!

設定はかなり魅力的

人口28万人が住む三門市に異世界への門(ゲート)が開いてから近界民(ネイバー)と呼ばれる怪物達が街を襲うようになってしまった。それに対抗する人間側の界境防衛機関「ボーダー」がネイバーを撃退することで平和が保たれている。これが驚くほどに普通に生活してるのでボーダーが非常に信頼されている世界観。

三雲修・ボーダーC級隊員(弱い)が突如現れた転校生・空閑遊真(ネイバー民)と出会ったことからストーリーが始まる。

敵の実態が不明だから面白い

近界民(ネイバー)ってのが複雑怪奇。

空閑遊真もネイバーから来た人物なので、便宜上は敵になるはずなのに怪物と戦ってくれるボーダーの味方。一般人(漫画内)は異世界から怪物が襲ってくるだけに感じるが、(読者的にも世界観がわからなければそういう印象)

空閑遊真が人間ということは異世界にも人間がいる。となると怪物を送り込んできているのか?何故侵略してくるのか。

この作品、分からない事だらけで考察し放題

楽しい。話したくなる漫画は傑作の証拠。

あのキャラは無茶苦茶強いとか、向こうの世界はどうなっているのか?とか。世界観が明らかになっていくのが楽しい

リアルな設定

複雑な設定だと無茶な方法で世界観を紹介することが多い。それがあまりない。

ボーダーがネイバーと対等に戦えている理由もネイバーの技術・トリガーを解析して、武器にしているからです。

対抗して新しい技術が生まれたのではなくて、相手の技術を盗む現代風の設定。他にも色々リアルです。

主観的情報

ボーダーは機関なので情報を簡単に下の人間達に教えてくれません。

上は知っているのに隊員達が知らない。(読者も知らない)

レプリカがネイバーの情報が明らかにした時も過去の情報や集めた情報と注意書きのように説明されたり、今はそうじゃないや変わってる可能性も含まれてる。

考察が捗る。

戦略的な漫画

勘違いしていました。この作品は「俺つえー」じゃない。

三雲修というメガネ圧倒的な雑魚。(初期において)とにかく弱いです。それに対して、空閑遊真が強い。1話だけ読むとワンパンチで空閑がネイバーを倒してしまうので「俺つえー」系漫画認定してしまいました。

「つまんないウソつくね」

じゃないから・・・とにかく圧倒的な実力。1巻は強いのごり押しです。

そして、玉狛支部所属の迅悠一(上記画像の人)もS級隊員でひたすら強い。もうね、俺つえーです。

第10話でこの漫画のイメージが変わります。(多分ジャンプ特有の連載初期は爽快に敵を倒すスタイルから脱却)

ボーダー上層部(政治的)

ボーダー本部指令・城戸正宗が全体を統括しています。開発部の鬼怒田、ボーダー本部長の忍田真史、メディア対策室長の根付、外務・営業部長の唐沢、玉狛支部長の林藤さんがそれぞれのトップ。

C級隊員の三雲は本来ネイバーと戦ってはいけなかった。トリガーを使った問題をどうするかを検討する会議がこの作品の醍醐味。

妙にリアル。人を助ければそれでいいかと言ったらまた別で、他の隊員がマネとかされたら逆に被害出るから処分したほうがいい。って話になるわけですよ。

この論理は面白い。

でも助けた事実は認めるべき。

ボーダーも民間企業だからイメージとか考えないといけないし、スポンサーが降りる可能性もある。みたいな会話。

漫画的なご都合主義を見事に説明して、組織や機関をうまく書いている所が面白い。

記者会見で2話使っていたり、人気の理由はこれかな。

戦闘は戦略

戦ってるシーンはそれはそれな感じですが・・・敵を倒しておしまい。

ではなく、相手を撤退させる方法や、キャラが弱くても、足止めできるとか、行動ひとつひとつが冷静な分析の元成り立っている。そして、頻繁に負ける。

トリオンの量によって強い弱いはもちろんあるもの、人間同士の戦いなので戦力にそれほど差がない世界観(個人の意見)。いかにして武器や地形を生かすかが重要。リアルな戦いにおいて1対1である必要性はないわけで、2対1で戦うように仕向けたり戦略次第で強くなれるがテーマなのかもしれない。

その典型的な例として、能力で言えば圧倒的に強いネイバー(一人)に複数で戦うスタイルには感動した。現実だったら数で戦うのは基本、冷静に考えたら1人で戦う必要性なんて一切無いわけだし。

戦力差は工夫で埋めて、Mr.4ペアにチョッパーとウソップ勝った時の感覚に近い。

悪い奴がいない

この漫画驚くほど嫌な奴がいません。それぞれに思惑があるものの考え方はネイバーとどうやって向き合うかの一点。

ネイバー反対派の城戸派

街の平和主義の忍田派

ネイバーと共存派

この三つの派閥は三雲や空閑の処遇などでとにかく食い違う。内部分裂で戦うこともしばしばあります。ただ、明確にネイバーと言うが存在するのでいざと言う時に争うことはありません。そんなことをするほど馬鹿じゃない。(ここが重要)

一方で、ネイバー側にも何らかの理由を持って攻め込んでいる様子もみられます。彼らには彼らなりに理由もあって、無意味に争ってるわけじゃない・・・

じゃあ、その理由はなんだって話になるわけですけど。

そこも考察して楽しめ。

本当に良くできた作品。

超感覚があるのにそれほど使えない

トリガーを使うためにはトリオンが必要で、高いトリオン能力をもつ人間は超感覚を持っています。通称・サイドエフェクト(副作用)。人間の能力の延長線上でシックスセンスに近い。

迅悠一は未来がみえる

無敵に思えるかもしれませんが、自由自在にみえるわけではなく、敵が来るのを予見できるから戦略を立てやすい程度(になりつつある。)。

空閑遊真は嘘が分かる

生きにくそう。それは良いとして、冷静に分析したら戦力的にはあまり価値ない。(無言になられたら使えない)

圧倒的に強い能力があった日にはパワーバランス壊れるので、SF要素はこれぐらいのほうが丁度いい。

主人公まさかの四人

三雲修が主人公だと思ったら4人でした。上記の画像の四名。

空閑 遊真(くが ゆうま)

三雲 修(みくも おさむ)

雨取 千佳(あまとり ちか)

迅 悠一(じん ゆういち)

迅さんあなたもでしたか・・・。ワールドトリガー主人公を楽しむ漫画ではなく、作品全体のキャラクターひとりひとりの成長と葛藤を見ていく作品。

空閑は圧倒的な俺つえーを生かして爽快感。

三雲はとにかく弱いけど工夫次第で自分の役割を生かしてチームを強くするスタイルは好きです。(人気1位なのも納得)

雨取は可愛い。(強い)

迅さんは大人の魅力・・・なのかな。

主人公4人ですら多いのに主要キャラクターが多いのにゴチャゴチャしてない。書き分けもしっかりできていてキャラが立っているのだと思います。

これも魅力。あとは引き伸ばしてる感無くサクサク読める部分も良い。

まとめ

読まなきゃわからん系漫画の最高峰と言ってもいいと思います。人気になって当たり前だった。アニメ化を急いだのは読めば分かる面白さだからだと思います。

なお、ワートリの魅力は2巻から。1巻で読むのをやめるにはモッタイナイ作品だから2巻を読んでから決めてほしい。