退屈な日常にドロップキック、完結していたことを喜べる漫画がここにある・・とか言ってみたい。
マガジンで連載していた原作:徐誉庭、漫画:絵本奈央の「それでも僕は君が好き」をご存知でしょうか。
私の感情を揺さぶる系漫画の5本指に入った作品、小出恵介・主演でテレビドラマ化もしています。が・・・深夜ドラマだったのであまり知名度は高くないと思います。あらすじとざっくりとした感想などネタバレ少なめで紹介していきます。そういうの知ってても楽しめる漫画です。
ちなみにこれと似ています。
それでも僕は君が好き
法律事務所で働く芹澤(せりざわ)は、職場からの帰り道、交通事故に遭う。その時、彼のもとに駆け寄ってきたのは、見覚えはあるが誰かわからない女性だった。病院で目覚めた芹澤は、彼女が誰かを思い出すべく、過去の恋愛を振り返るが……。
恋愛中の人も、休憩中の人も、誰にでもある「忘れられない恋」! 台湾の小説を原作に、透明感あふれるタッチで描かれた珠玉の恋愛オムニバス。
ざっくり言うと、台湾の小説・馬子們(彼女たち)のコミカライズ。当初は海外原作つきの作品だったので3巻ぐらいで終わるのかな?なんて思ってましたよ。コミカライズというよりも小説を元にしたといったほうが正しいです。
オムニバス作品と書いてあるのですがちょっと違います。
主人公の芹澤が恋愛していく漫画なんです。女の子がオムニバスです。
パッとみたら勘違いするので、面白さ半減だったりします。ちなみに全て設定が日本向けに変わっているので違和感はゼロなのも特徴なのかと思います。
透明感なんだよね
なんだよねと言いたくなるぐらいマガジン向きの絵じゃないんだよね。少女マンガみたいな絵柄ともちょっと違うし、あからさまな美少女っぽい絵でもない不思議な魅力。
説明難しい。
それにハーレム的な漫画なわけでもなく真面目な恋愛です。見覚えのある彼女が誰だったのかと言いながら、過去の思い出をずーーーと振り返る芹澤の恋愛遍歴ラブストーリ。で・・・今になって色々誤解が解けていくスタイルです。
リア充大体滅びてる
この作品の特徴は恋愛作品でも過去話なので最終的にはバッドエンドなんですよ。
私はハッピーエンド肯定組だったので、リア充滅びんなよ!と言っていました
当時はリア充なんて使ってたか知らないけど
いつも残念な終わり方をするのですが、それが成長なんだぜ?的なことと様々な教訓で芹澤の成長模様を楽しむ系です。
一度は連載が終了した作品
まあ、決して気持ちの良い爽やかな漫画じゃないです。週刊マガジンでも25週ぐらいで連載が終わってしまいました。芹澤報われなすぎて悲しさと人間関係の嫌な部分が前面に出ていたのがよくなかったのかな?
でも、作品としては非常に良い。単行本栄えする。正直終わってほしくなかった。
本誌で読んでいましたが残念な反面、仕方ない感はありました。
・・・
別冊マガジンで連載再開してました。
でも、読まない。別冊マガジン買わないですし、単行本を買うほどのファンでもなかったので完結をずっと待ってました。
とにかくハードな恋愛
芹澤さん、いじめられっこ風の女の子(野ブタ)と仲良くしたせいで友達からいじめられるようになったり、予備校講師(エルメス)を好きになったと思ったら彼氏いたり、借金取りに追われている女の子(牧野つくし)の妹達の面倒みたり、年上お姉さん(サムスン)に海外出張って言われて音信不通になったり、
色々トラウマ多すぎて精神的に追い詰められていることは間違いないです。
連載終了したから読みたい
絶対最後報われるでしょ。そうじゃなかったら最悪でしょう?
なんてことを考えたらこの漫画の読者として終止符を打ちたくなって一気読みしました。
まあ、そういうオチだよね!的な感じです。
それでも僕は君が好きなんだ・・・
「それでも」を知って欲しい
ゴチャゴチャした感情を押し込めるよりも、そういうこと知ってるし、本当は分かってるけど、なんていうかわかんねぇけど、嫌いになりそうだが、でも何か違う、いいたいこともいえないこんな世の中で、実は全然いいたいことなんてないけど・・・
それでも僕は好きなんだ。
的な?
簡単に言えば悪いところもあるが、そこを認めて結局好き。
「それでも」は一種の承認だった。
いい事ばっかりじゃなくて悪いところを認めることができなかったから芹澤はすれ違い続けてしまい、バッドエンドな過去ばかりになってしまった。
リア充滅びんなよ・・・
色々辛い漫画だがそれでももう一度読みたい。
とポエムを言いたくなる漫画です(嘘)
おわり