ギャンブルと細かい心理描写と独特な絵柄で大ヒットした福本伸行先生の・カイジシリーズ。そのスピンオフとして話題になったあの漫画・・・中間管理録トネガワ。
人気が出たから当然登場すると思っていたチンチロ編で登場したハンチョウが主人公になった漫画がついに現れた。
またカオスで面白い作品を萩原天晴先生が創ってしまった。
せっかくなのであらすじや感想などネタバレしつつ紹介します。
カイジシリーズ
一応・・・カイジをざっくり説明するとギャンブル漫画です。
1996年に連載されている自堕落な主人公・伊藤開司が連帯保証人をきっかけに借金を負ってしまい特殊なギャンブルを行う事になってしまった漫画。ギャンブルは普通ではない特殊な環境やルール。カイジは連帯保証人で本人の借金じゃないんですよね。自堕落でお人よしです
その心理戦やゲームが話題を呼んでこれまでに5シリーズ続いています。(1~3・全13巻、4・全10巻、5・続巻)1・2シーズンが至高。
スピンオフ・中間管理録トネガワ
「このマンガがすごい!2017年」・オトコ編1位受賞の漫画。
シリーズの1作目の賭博黙示録カイジに登場した、トネガワを題材にした漫画が出てストーリー中で登場した名言や雰囲気をそのままにしながらギャグ漫画にしてしまった。これがヤバイと言わざるをえない面白さです。
今回はハンチョウの話なので触れないでおきますが表紙で大体理解してもらえると思います。野菜ジュース。
1日外出録ハンチョウ
地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ第1巻‥!
出典:1日外出録ハンチョウ
シーズン2の賭博破戒録カイジ。地下チンチロリン編で登場した地下労働施設の班長である大槻によるスピンオフな物語。
ハンチョウの特徴
ざっくりハンチョウの特徴を紹介するとこんな感じです。
・腹黒
・いつも笑顔
・リアクションがやたらとウザイ(主観)
地下労働施設のハンチョウは地下内ではお金持ちで、チンチロや娯楽用の食べ物などを取り仕切ることができる。いわば権限を持った人間。
地下は住み込みでの労働なので自由に外には出られない。大槻は50万ペリカを支払えば1日だけ外に出かけられる特典を何度か使ってます。
1日外出時に行われた非日常?がメインの物語。
ハンチョウは焦らない
通常1日の外出が出来るなら何もかも自由なので惰性を貪るはずだが、ハンチョウは違う。
ハンチョウはこれまで何度も外出をしている。ハンチョウは全く持って焦らないので服のニットの毛玉をとる作業から開始する。
出典:1日外出録ハンチョウ
何なんだこの漫画は。数時間後・・・
ハンチョウはビジネススーツ
数時間もニットの毛玉を取ってしまったばかりに夜になり、安いご飯、格安のビジネスホテル。翌日がメイン。
わざわざビジネススーツに着替えてどこにでもある立ち食いそば屋に出発。
出典:1日外出録ハンチョウ
真昼間だというのに飲みだす。もしも普通の格好の男が飲んでいても自堕落・落伍者で済むが、スーツを着ていれば全く違う。
出典:1日外出録ハンチョウ
地位が高くて真昼間でもOKな玉座!に座っている人間。すなわち重役や社長なんだと相手に認識させる。
頑張って仕事中のサラリーマンに見せ付ける腹黒と性格の悪さは健在。
・・・そうしてハンチョウは車に乗って帰るのです。
ここが面白かった!
カイジファンの私にはたまらない内容でした。ポイントは4つです。
腹黒
ハンチョウはこうでなくては!なポイントがしっかり押さえられてました。
グルメ漫画
トネガワとは全く違う角度の漫画ですが、基本はグルメ漫画と言っても良いかもしれません。
ただ、おいしそうに食べる漫画というよりかはギミックが入ったストーリーって感じです。また、全部が全部グルメというわけではなくハンチョウの生活が中心です。
実名
当然のように食べログやグルなび、茨城マルシェなどなど本当にあるものを描かれています。
カイジでこの名前聞くとは絶対に思わなかっただけに不思議な面白さがあります。特に笑ったのがプリズン・ブレイクとウィーフィー。
萩原天晴再びだった
さぼリーマン飴谷甘太朗と中間管理録トネガワの人でした。
スピンオフ作品は原作者の手を離れて他の漫画家さんが作ることが多いけど、原作者がしっかりと付いている作品は結構珍しいです。
トネガワもハンチョウも萩原天晴先生が原作で、カイジの原作者・福本伸行先生は協力。漫画の作者が変わっているけど、絵柄が独特なので安定感抜群。
萩原天晴先生のギャグセンスが冴え渡る漫画になっていました。シュール系ギャグ漫画の最高峰。
まとめ
トネガワを持っているなら間違いないです。あと、さぼリーマンも面白いんだよなぁ。原作と作画(漫画)の親和性が高いのがとても好き。
ではでは!