彼方のアストラという漫画が面白くて4巻面白すぎて・ネタバレ感想

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

週刊少年ジャンプで連載されていた全32巻の大ヒット漫画SKET DANCEのあの篠原健太先生の新作として話題を呼んだ、

彼方のアストラ

前作スケット・ダンスのギャグ要素と人間関係を織り交ぜたストーリーが面白かった。それを超える勢いの、

SF×ギャグ×シリアスがうまい具合絡んでいる漫画だった。

ギャグ漫画と違って一気に読みたい構成になっているため、断腸の思いで巻数が出るのを待って4巻発売時に読んだら圧倒的面白さになってました。それも巻が進むにつれて

彼方のアストラ

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

篠原健太先生といえばギャグ漫画と人間ドラマを描くのがとてもうまい漫画家。その人が本格的なSF作品を書いたらどうなるのか。

まあ面白い。

西暦2063年に惑星キャンプを行うことになった男女9人がキャンプ地となる惑星に着陸。そこで光る球体を発見してしまう。うかつにも触ってしまい球体に追いかけられ気が付けば宇宙空間に飛ばされてしまう。偶然なのか宇宙船がかなり近くにあったため何とか9人は無人の宇宙船に乗り込みひとまず安心。

その宇宙空間はそれまでいた惑星からはるか遠くにいることが明らかになり、旧式と思われる宇宙船は通信など様々な不具合。さてこれからどうしていくのかというのが一応のストーリーです。

惑星を経由して自分の惑星に戻る作戦

食料などのことを考えれば絶望的状況だったが、食料のある惑星を経由していけばなんとか自分の惑星に戻ることが出来るとわかり、惑星で水分や食料を補給していくシンプルな漫画だと最初に思わせる

実際、惑星の移動はとても面白いストーリー。普通では考えられないパラシュート型の植物や巨大なドラゴンみたいな生き物などTHE SFで食料調達のために様々な困難を乗り越えていく。

が・・・そもそもかなりメンバーがおかしいというか優秀すぎる。ザック・ウォーカーはIQ200で宇宙船の操縦免許を持っていて超有能。主人公のカナタ・ホシジマは十種競技の選手で運動神経抜群、アリエス・スプリングは瞬間記憶能力者。

そのほかの人たちも親が有名な人物だったり、を抱えていることも多い。

さらに2巻で一気にストーリーが加速する、実は意図的に9人は集められて宇宙空間に飛ばして亡き者にする計画だったのではないかと・・・

構成が完璧で1巻の濃密さが凄い

彼方のアストラ 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

1巻目は物語の始まりで様々な所に伏線が張り巡らされている。1話と2話のあの発言が伏線だったみたいな2回読むのは必須な中身になっています。

2巻で明らかになった事実を確認する方法がなく、ひとまず様々な惑星を探索することが当面の流れになるのがとても自然で、少しずつ船員の人間関係や謎が明らかになっていく展開。

衝撃的過ぎる4巻

彼方のアストラ 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

4巻の圧倒的ピーク。多分5巻でさらに謎を明らかにしてどういう風にエンディングに向かっていくのかって所です。

食虫植物により、宇宙船が破損したことをきっかけにコールドスリープされている女性・ポリーナを発見する。ポリーナは12年間の眠りについていた為やっと地球に戻れると喜びを感じていた。

ポリーナをきっかけに大きな転換を迎えます。

キトリーと養子の妹・フニシア姉妹が似ているとポリーナが発言してしまうことでDNAで実は姉妹ではないかと検査する事になる。

これが・・・同一人物。


船員は全員クローンだった。

2063年前後にゲノム管理法でDNAを調べられる法律がつくられた。細胞を残してしまってはかなり危険な事になるため宇宙空間で行方不明にすることをオリジナル達は決めたわけです。(記憶移植という技術が確立する直前だったため計画が頓挫した。)

船員の皆が優秀だったり、親が偉い人間だったのはお金的理由からだった。

これだけで十分面白いのに連続コンボを仕掛けてきます。

無事母星に戻れると9人、地球に戻れると喜ぶポリーナ。

カナタ「チキュウって何だ?

船員の母星が惑星アストラだということが明らかになります。

???ってなりましたが、そもそも光る球体をきっかけに宇宙船に乗ることになった。それぞれの発言に食い違いや宇宙服も若干違う。

物語の謎が明らかになっていく5巻に続く!

こんな最高の引き存在するか?と思いました。

5巻が更に面白いのだろうという話

5巻はこの記事を書いている時点ではまだ単行本化はされてないけど、人工ワームホールという言葉が出てきます。そこからわかることは・・・ってな想像が捗る物語です。

2話でのカナタの古い言葉で星って意味があるんだって発言や2ヵ月後、彼方のアストラって名前自体など今考えると伏線だったんだともう一度読み直すと楽しくて仕方がなかったです。予想もある程度は可能なのがまた良い。劇的に面白さが跳ね上がった4巻でした。

まとめ

ガッツリネタバレもしてしまったけど、この漫画の面白さは惑星探索と人間ドラマなんだという話。この核心がなく惑星探索して無事惑星に戻れてよかった!ってストーリーでも十分良作なのにこの爆弾のような内容。

とりあえず5巻早く!ではでは。