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「テラノバ」超大作・傑作なのに制作費が高すぎて打ち切りになった海外ドラマ

何事もやりすぎはよくない。

人気だからといって何でも出来るわけじゃない代表例。

海外ドラマが好きな人でもあまり知られていないが製作陣にスティーヴン・スピルバーグが入っていたり、制作費が超高額にして超大作のTerra Nova 〜未来創世記。

その圧倒的な映像美やCG、視聴率も好評だったにもかかわらず残念ながら打ち切りになった理由や魅力などを紹介しつつ評論。

Terra Nova 〜未来創世記とは?

22世紀の世界。大気汚染のため地球に住むのが困難になったため、恐竜が生きていた8500万年前の世界に人類が移住する。

あらすじ

2149年、人口爆発と世界規模の大気汚染により、地球上のすべての生命が脅かされていた。科学者たちは、時空の亀裂を発見し、8500万年前の白亜紀の地球に人々を送って歴史を変えようとする。主人公であるジム・シャノンとその家族は植民地「テラノバ」に加わり、様々な問題に直面する。 ストーリーは2149年の人口規制されたシカゴの町で3人目が生まれ、隠し子として育てられてきたゾーイが人口規制官に見つかり、ゾーイを助けようとした父親が服役したことに始まる。出典:Terra Nova 〜未来創世記 - Wikipedia

製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ

スティーヴン・スピルバーグといえばSF作品E.T.やジュラシックパーク。ジョーズやインディージョーズなど超有名作品の監督です。

スピルバーク作品を多少知っている方なら有名な話ですが、スピルバーグはどちらかというと製作総指揮・プロデューサーとして作品に参加することが多いです。今作もプロデューサー的な位置で参加しています。

だからといってスピルバーグ要素が弱いかといわれればそうではありません。スピルバーグは早く作りたい作品は自分で監督をして、早くみたい作品は製作総指揮の役割になると過去のインタビューで説明していたので作品に口を出す人物です。

テラノバは恐竜物なのでスピルバーグは近年大ヒットしたジュラシックワールドなど相性が非常に良いですからね。

設定だけで面白い 視聴率も好評だった

22世紀なので未来的なアイテムや技術が登場します。特にペン型レーザーには感動します。このSF的設定だけでお腹が一杯なのに8500万年前に戻り恐竜まで出てきます。これほどまでに面白要素を詰め込んでスピルバーグが関わっているのです。スピルバーグの作品が必ず面白いかといえばそうではないと思いますがかなり期待できる作品でした。

1話が一本の映画作品レベルなのです、壮大なストーリーなのに低予算ドラマにありがちな小さい部屋でずっと続くわけでなく、バリバリにCGを使って近未来の雰囲気を演出して、オーストラリアの壮大な風景を利用した恐竜ドラマでした。正直、完全に海外ドラマという領域を超えてしまっています。

また、ジュラシックパークの恐竜は出てこないというスピルバーグ監督が関わっているだけあって、こだわりも強いです。実際には架空の恐竜が多く登場していることも理由の一つです。

そして、海外での評価も非常に高いです。視聴率も750万人程度で、ヒット作品としてシーズン2を製作しても良いぐらいでした。よく考えればアメリカ本国ではスピルバーグ×恐竜なわけだから人気で当たり前でしょうね。

だったら何故打ち切りになったのか

パイロット版が2000万ドルだった

パイロット版というのは第1話のことです。この作品は初回2時間放送なので日本版になったときは2話扱いにされています。

当時のレートにすれば15億円です。物凄い金額ですね。ただ、海外ドラマ事情を知っているといかに異常であるかわかります。

サバイバルドラマ・LOSTは予算が高すぎてプロデューサーがクビになったことで一部では有名です。そのパイロット版ですら1000~1400万ドルでした。

日本円に直すとLOSTの方が高かったりするので分かりにくいためあえてドル表示で説明しました。ちなみに通常の海外ドラマの第1話は400万ドル程度だそうです。第1話を見ればどれだけ予算がかかっているかは一目瞭然だったりします。

制作費が高すぎるし時間もかかりすぎた

セットは250以上作られた。1話あたり撮影期間は通常のテレビドラマのように8日から9日間だが、ポストプロダクションには平均の倍の6週間をかけている。1話あたりの製作費は約400万ドルで、ネットワーク・ドラマの平均370万ドルを上回っている。

もう色々な意味で問題があったのです。実を言えばシーズン2の計画は出来ていたそうです。視聴率も好調だけど予算高すぎる。放送局の四大ネットワークのひとつフォックスもシリーズを続けるかを先延ばししていたようです。

結果打ち切りが決定。

海外ドラマ事情は無茶苦茶厳しい

視聴率が好調なら続ければよいと考える人もいるかもしれません。ですが、海外ドラマは本当にシビアな世界です。

人気ドラマHEROESもラストシーズンの視聴率がガンガン下がってしまったこともあって半分打ち切り状態で終了しました。

テラノバも初回放送と比較して最終回が若干視聴率が下がってしまったことから、今後の長期化で視聴率の低下のリスクを考えてシーズンを続けなかったのだと思います。

金使えば良い作品になっても失敗することもある

LOSTなど破格な予算で成功した例もある一方でテラノバという予算にやられた例。

非常に攻めた内容で大ヒット作品にもなりえたわけです。また、予算がここまで高くなければもっと長期シーズンを作れたはずです。全13話なのでパイロット版含め、単純計算で6400万ドルをワンシーズンで使うなんてハリウッド映画レベルなのです。出演者がそれほど有名でなかったのでおそらくCGや撮影が相当額かかっています。それだけ妥協しなかった作品なのだとは思います。

・・・この結果はなんともいえない。

本当に残念。

理由はわからないがドラゴンボールの映画を見たくなってきた。見たこと無いですが。

なお、DRAGONBALL EVOLUTIONは興行収入的にはプラスです。

まとめ

人気ドラマなのに打ち切りになってしまうことも海外ドラマでは結構あることです。ほとんどは出演料が高くなってしまったの原因であるのに対して、テラノバは完全に異色の打ち切り例です。

日本の場合批判が多くあるみたいですが、本当は好調だったという事実だけを理解してくれれば嬉しいです。

そして、面白いかどうかは本人次第ですが・・・どこかで見かけたら手に取ってみては?

お疲れさまでした。