実写映画・BLEACHの感想!面白く意外な評価になった理由【ネタバレあり】

原作漫画は累計発行部数1億2000万部を突破しているメガヒット作品のBLEACH。

ついに実写化!ということで期待もありつつ原作再現度はどれくらいなのか、出演者の演技などファンとしては色んな意味で注目していました。

もしかしたらと考えながらも実際映画を視聴してみたら意外に面白い

元々実写映画化が中々難しい作品を見事に監督・佐藤信介/黒崎一護役:福士蒼汰、CG班、スタッフでやり遂げた感じがありました。

今回はネタバレ要素多めにあらすじと感想を紹介します。

BLEACH あらすじと事前情報

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高校生・黒崎一護はユウレイが見える霊感の持ち主。ある日、謎の女朽木ルキアが家に現れた。そんな時家族が人間の魂を喰らう悪霊・虚<ホロウ>に襲われてしまう。彼女は自分、家族を守るために一護が死神になることで助けられると提案される。家族を守るために死神として生活する事になった一護が繰り広げる闘いが今始まる。

今回の映画は原作の死神代行篇、単行本では1~8巻(実写化された部分は1~7巻)に相当する部分が描かれるといわれていました。具体的には1本の映画としては情報量が多めのため結構な部分をカットされることを予想していましたが、BLEACHの漫画でよく覚えている一護のお母さん編とルキアの罪(死神の力を渡してしまったこと)がメインでした。

大手映画会社のワーナー ブラザース GANTZなど実写映画化に定評のある監督・佐藤信介 イケメンで演技力にも定評のある福士蒼汰

と中々良い布陣でした。特に佐藤信介監督は難しい実写をうまいことしてくれる印象があります。

しかし、映画の事前評価は微妙かつ試写会などから出てくるレビューみた感じでは・・・でした。が、2018年7月20日の公開が開始するとちょっと評価が上がっていました。

実写映画なので確実に評価が下がりそうなのにこれは意外でした。

ということで実際に観たら、、なるほど。うん、評価がちょっと上がったのが何故かわかる。

この映画は面白い部分とちょっと退屈な部分がありつつも総括すると面白い。作品として満足はないからファンも多いし評価が分かれそう

その評価はやはり実写版だけに

CG

原作再現度

役者の演技・再現(朽木ルキア、六番隊隊長・朽木白哉、副隊長・阿散井恋次)

良いところ悪いところたくさんありました。

では序盤(起)・中盤(承転)・終盤(結)で3つに分けて感想書いていきますよ

序盤の暗い雰囲気がよかった、そしてルキアが

まず、黒崎一護演じる福士蒼汰は本当に良かった。ビジュアル面でもそうだけど適度に一護でちゃんと福士蒼汰という役者が演じている雰囲気。

序盤はホラー映画のような感じでしたね。幽霊や謎の敵(ホロウや死神)に翻弄される世界観の紹介の仕方がBLEACHを全く知らない人でも楽しめるようなつくりです。緊張感もあって、これからどう進んでいくのかとワクワクしました。

ルキア

そこにあらわる朽木ルキア!(杉咲花)

これは・・・元々ルキアの評判があんまり良くなかったんですよ。なので期待していなかったけど想像以上に最初20分?学校にやってくるまでのルキアが本当に誰!?ってなりましたよ。本当よくわからんキャラが登場していた。ガックリしましたよ最初は。

逆に言えばですよ。一護が死神になった後のルキアに関しては演技に絶賛したい。

最初の印象が悪いと最後まで引きずってしまうから序盤のルキアを忘れたい。途中から完全にルキアだったので事前評判の悪さ全部打ち消してくれました。

漫画の最初に出てきた時とその後の雰囲気違う感じといえば良いのかな。そういえばクールなイメージも強いけどルキアって原作だと結構なギャグキャラでしたね。すっかり忘れていた設定が蘇った。強引な感じとか弱いのが所とかルキアの一面は杉咲花さんで正解だったと思います。

とにかくね。ルキアを演じる杉咲花さんは良かったよ。私も元々反対派だったのでね・・・

CGは圧巻でした

序盤から最後までCGは本当に良かったです。最初に出てくる夜のホロウは雰囲気も合って迫力満点でしたよ。・・・いまいち説得力がないかな。もうちょっと詳しく言いますね。

全体的に序盤の映像が暗めだったんですよ。ホラー感というか、音楽もあんまりなくて(冷房で寒かったのも相まって)ビビっちゃうシーンもありました。どちらかというと原作のブリーチは序盤コメディ風味も多かったのでこっち(シリアス)の雰囲気のブリーチで進むのかと好印象でした。

CGは暗い映像栄えするのもあって凄く物語に引き込まれました。また、中盤から明るい場所でのCG(ホロウなど)が増えてきても良い雰囲気そのままでCGに関しては文句なし。

中盤は原作ファンとしては

序盤はルキアの演技が微妙だったけど、その後取り戻して、良い流れでストーリー展開してきたなと思いました。

けどね。。。ちょっとずつ盛り上がりが落ちて、、中盤(墓参りらへん)はちょっとイマイチ。原作ファンとしては続きが読めすぎてるし、ヒューマンストーリーにしては味が薄いと思いました。

黒崎真咲:長澤まさみ

黒崎一心:江口洋介

と黒崎家がやたら豪華で、それもあってかストーリーにガッツリ関わってきていました。

お母さんの真咲は一護を守って、守られた一護は後悔してる。

元々この部分は原作でも良いシーンだったけど。黒崎真咲がどういう人物でどういう性格なのか映画内では詳しくわからなかっただけに原作をただ再現しているだけで感情移入しづらかった。久保帯人先生の原作漫画みたいにはいかなかったのが多少残念。

ちなみに井上織姫と茶渡泰虎

原作では序盤に主要キャラクターとしてよく登場してた二人。この部分映画化されないだろうなと思っていたら本当になく、ただのクラスメートになっていました。

特に織姫は一護大好きキャラになっていたので若干の違和感がありましたね

役に立ってなかったけど良いキャラだったのが茶渡泰虎。ストーリー的に無関係に等しかったけど・・・ 最後に出番あったけど実際全然戦ってなかったがチャドは最高だった。チャドはBLEACHでもそんな感じだった。できれば指を突き上げて黒崎妹にダサいといわれて欲しかったけどまあ時間の都合上ね。

実質・阿散井恋次と最高な石田雨竜

阿散井恋次

阿散井恋次演じる早乙女太一さんが本当恋次でした。当初はビジュアルだけを観た時は”ほぅ、若干ふっくらしてますな”ぐらいの感想だったのが映画館で一気に好きになりました。

漂うただのヤンキー臭と、ヒール感溢れるキャラ風味を醸しているのに滅茶苦茶強い。そして、なんかカッコつけてる。

完璧でしたよ。好きなキャラクターが綺麗に演じられてるのみると気持ち良いね。

実質的に阿散井恋次を観るための映画だった。

いつから阿散井の映画だと錯覚していた・・・?

登場していないはずの藍染惣右介の鏡花水月。

石田雨竜

石田雨竜は吉沢亮さんが演じていましたね。演技はすばらしかったけど、滅却師(クインシー)として登場するのにストーリー上滅ぼされたことしか明かされていないため、ただの一護の仲間になってました。

原作だと4巻ぐらいから関わってくるキャラだけガッツリオリジナル気味に入ってきます。出演時間を延ばそうとしてくる雨竜と呼びたい。

原作だとかなり硬い印象だったのが、どっちかというと真面目なこと言ってるギャグキャラに感じたかな。ちょうど良い按配で入ってきて、原作とオリジナル要素が調和してて、他のキャラとかぶらない性格が実写映画の中でいいスパイスになってたと思います。

終わりよければ全てよし

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序盤面白い、中盤うーん、そして終盤が良い終わり方だった。

最初のシーンの伏線を回収しつつ、爽快感溢れる戦闘シーン、CGや壊れていく町も見事でした。

中盤が終了してストーリーが佳境になるほど、予想ができない流れに引き込まれていきます。原作とかストーリー展開的にもどうあがいても朽木白哉には絶対に勝てないので、どうオチをつけるのか注目せざるを得ない。

もちろん結果は、尸魂界にルキアは帰ることになるんだけど、原作を最高の形でアレンジして終わらせてきた。本当原作とほぼ同じだけど印象が全く違いました。

この終わり方なら納得です。ブリーチらしい展開だったし、最後の最後はスッと終わって気持ちよく映画館出れただけに今回の実写化の出来の良さが嬉しかったと素直に思いました。

あと完全に蛇足な発言ですが、最終的に白哉がただのブラコンにみえました。あれだけ言ってて最後に優しすぎたので少し笑ってしまいました。原作、中盤から白哉はブラコンだと思ってたけど、これが原作再現なのか・・・妹に甘すぎないかい白哉お兄ちゃん。

感想と評価

という感じで悪いところもあれば良いところあった。これを悪く評価したければいくらでも可能だと思います。一部の人にとっては期待が高まりすぎているし、逆に良くない作品前提で観にいってるかもしれません。面白いぞや全然駄目だった、悪くないなど観る人のブリーチの知り具合で変わってくる映画作品です。

個人的には意外ほど高評価。想像してたのとは違うサプライズ感というか。事前の予想と同じといえばそうなんだけど、面白かったかといえば間違いなく良作だった。

まとめると、ホロウなどを中心にソウルソサエティなどCGはかなり良かったし、明るいところでもホロウが綺麗に描かれていて、さすがGANTZのCGの人たちが参加しているだけあるなと思いました。原作再現度は抜群、脚本も1~7巻をうまくアレンジしつつ良い区切りを付けてたし、終わり方は最高だった。一方で演技に関しては悪いところも良いところもありました。

原作ファンとしては満足。ただ、実写映画は漫画と色々違うところがあるので、あれこれ言いたくなりますね。こんな感想で終わり!

とりあえずその内発売されるであろうBlu-rayで特典映像観たい。ノベライズはどうしようかなぁ・・・