妙に面白い、妙にツボな漫画。
2017年10月にアニメ化が決定しているつくみず先生著作の漫画少女終末旅行。
ゆるくふわふわした絵柄とのほほん・ほのぼのとしたストーリーでありながら終末世界を味わえる不思議な作品。
この漫画はアニメ栄えします!漫画とアニメ両方楽しめるやつです。ではざっくりネタバレしつつ感想かいていきます。
少女終末旅行
文明が崩壊した終末世界。愛車のケッテンクラートで廃墟をあてもなく旅するチトとユーリの日常を描く、ほのぼのディストピア・ストーリー
ゆるゆるふわわふな漫画といえばきららとかの四コマが有名どころだけどそんな感じかな?ともちょっとだけ思ったのですが、
ストーリーマンガ
ふわふわだけどどこか厳しい
終末感あふれる背景
キャラクターの顔がふんわりしているものだから、終末後世界のアンバランスさが絶妙です。
二人の旅
出典:少女終末旅行
1話で登場するのはたった二人チトとユーリ。建築物の中に入って数日ほど経過していたかもしれない。
ケッテンクラート(履帯式オートバイ)に乗ってあてもなく旅をしているようです。建築物は積極的に入っていくスタイル。お腹もすいているし、そろそろ外に出たいと思ったら光が見えた。
外に出ると壮大な文明が壊れた世界が広がっている。
空気で読み取れって感じな背景と口にすることなく顔で語る雰囲気がたまらなかったです。
口をあければお腹がすいたや食料の話ばかり、本当はかなりやばい状態でほのぼのしてていいのか・・・こういう時だからほのぼのしてるのかもしれませんが。
二人は戦える
出典:少女終末旅行
この二人は軍の人間みたいな風貌をしています。ユーリは武器を使用できます。チトは意図的に使わないとのこと。二人が実際どのような関係なのか、それまでの流れについてはほとんどストーリー上語られません。(4巻時点ではあまり深くは説明してません。)
たくさんあるのに ほとんどゴミでしょ。
昔の人も食糧不足だったんだよね なんで武器ばかり作ったの?
恐怖でしかない発言です。食料よりも武器を優先する時代があった後のお話なわけです。同時に武器がたくさんあるからこそ食料で争うことも起こったみたいな発言もあって、もう本当。
ディストピアっすなぁ(粉みかん)まっ、二人はほとんど戦わないんですけどね。そういう漫画じゃないし
ほのぼの?食べ物で争う
出典:少女終末旅行
色々なものが捨てられたような環境なだけにその中に食料が残っています。
アレが出てくるのかな固形食料(レーション)
それとは若干違うんですけど、4個いりじゃなくて5個いりのほぼ似たチョコレート味の食い物だった。
二人はお腹が空いているので1つ残った時どうするか?
半分に分け合えばよいか。そうではなく武器を相手に向けて食っちゃいます。悲しいけど戦争なんだ。
顔はのほほんとしてますがガチ殴りしてます。もっというと5個いりだったけど半分に割れるタイプだったのがなんとも。色々な所がよく読むと悲しい場面が多かったりします。
どこに向かっているのかわからない面白さ
1話でガッツリ世界観を語り、大きくストーリーが展開していくような構成ではなく、
その時その時に徐々に世界観が明らかになっていきます。例えば、文字があんまり読めなかったり、読み書きや言葉があまり理解していなかったり、古代人という言葉も。
二人だけの世界だと思わせておいて他人が存在します。また、2巻で希望が見出されます。
希望と絶望が表裏一体だけど。
ちょっとずつわかっていく世界って魅力的です。読むほど面白いし、最初の話が伏線ぽくなるのもやっぱり面白いです。
アニメは期待大
改めて・・・アニメになったらさらに面白くなりそうです!Re:ゼロから始める異世界生活のWHITE FOXがアニメーション担当しているので作画は間違いない。リゼロの絶望の顔が最高だったから演出も期待してます。
予告編だと辛い雰囲気が全面に出されていますね。漫画はもうちょい明るいのでちょっと方向性が異なる予感はあります。全て同じではなく(別)作品としても楽しめそうなのが嬉しいです。
まとめ
総論、最初は???ってなりながら読み進んで、1巻の男が出てきたあたりから面白さがわかり最新刊まで一気に読みました。1話(または数話)完結型なのにストーリー全体の展開や謎など続きが気になるタイプの作品でもあります。巻が進むほど面白いのも良いところかな。
10月が楽しみです。